誰もがちょっと気になっている「正しい歯磨き」。
プロはどんなツールを使って、どんな風に磨いているのか、
ワタナベ歯科のドクターに聞いてみました。

使わない理由がない。
音波歯ブラシのメリットとは

──素朴な疑問なんですが、歯科医師の先生って1日につき、どれくらいの時間歯磨きしているものなんでしょうか。

人にもよると思いますが、かなりしっかり歯磨きする人でも1回につき10分前後ではないでしょうか。私は長年、朝と昼がそれぞれ20分、晩の歯磨きが40分程度で、1日にかける歯磨きの合計時間は80分程度でした。これは異例に長い方だと思います。

──歯磨きのポイントもわかっていて、それだけの時間をかけるのであれば、プラークの付着などもかなり防げそうですが、実際のところどうなんでしょう。

数年前、染め出し液を使って磨き残しがないか確認してもらったところ、歯科衛生士から「案外ちゃんと磨けていませんね」と言われてショックを受けました。時間もかなりかけて完璧だと思っていたのに、せいぜい80%程度しか磨けていないことがわかったんですね。

そのとき歯科衛生士から「なんで音波歯ブラシを使わないんですか」と言われ、いつまでも自分の固定概念だけで考えていてはダメだと思いました。あたらしい技術や若い世代の言うことも、きちんと受け容れて自分で試してみた上で、善し悪しを判断しないといけない。そう考えをあらためました。

──音波歯ブラシの存在は以前から知っていたんですか。

何年か前から知っていましたが、使おうと思ったことはありませんでした。当時は自分の歯磨きテクニックに疑いをもっていなかったからです。

そのあと、すぐ定価で音波歯ブラシを購入しました。私が使っているのはフィリップスの「ソニッケアー」という製品です(*ダイヤモンドクリーン スマート ルナーブルー)。定価で購入したのは、業販などの割引価格で手に入れてしまうと、製品を使った感想に絶対にバイアスがかかってしまうと思ったから。

フィリップスの音波歯ブラシ「ソニッケアー」。毎分の振幅回数はおよそ3万1000回で、歯磨きの質も確実に上がるという

こういう製品は、患者さんと同じ価格で買って使うことに意味があると思っています。その上で本当に良ければ、自信をもっておすすめできますし、ダメな部分はダメだとはっきり指摘できる。以来ずっと使い続けていますが、替えのブラシヘッドも普通に近所の量販店で購入しているくらいです。

──実際に使ってみての感想は、どうだったんでしょう。

使ってみてすぐ、歯の表面の滑らかさがまったく違うことを実感しました。文字どおりツルツルになります。しかも歯磨きにかかる時間は、どんなに丁寧にやっても5分程度。普通に磨けば3分から3分半くらいで済んでしまいます。

これは使わない理由がないと思いました。買ったその日から違いを実感できます。音波歯ブラシは世界的にも大ヒット商品になっていますが、その理由がよくわかりました。音波歯ブラシを正しく使うことができれば、歯磨きの上手、下手による違いは、ほぼなくなると考えていいでしょう。